アレルギーについて
発作性のくしゃみ、鼻みず、鼻づまりが特徴的です。
その原因が明らかなものをアレルギー性鼻炎といい、季節ごとの花粉に反応するものを花粉症といいます。
アレルギー性鼻炎の治療目標は患者さんの状態を症状がない、あるいは多少症状があっても苦痛なく日常生活がおくれ、薬もあまり必要でない状態にする事です。
原因を避けるよう努力することが治療の第一歩ですが、そのほかに薬物療法、特異的免疫療法や手術療法があります。
花粉が本格的に飛び始めてからでは薬がなかなか効きません。
その為、当院では薬物による花粉症の初期治療に力をいれております。
現在、非常にたくさんの種類の内服薬があり、その中から患者さんの症状や日常生活のリズムにあった薬を選択することは大変重要なことです。
たとえば運転手さんに眠気のある薬は禁物です。眠気が少なくてよく効く薬もあります。
また当院では、漢方薬による治療も積極的に取り入れております。
お困りの方は一度ご相談下さい。
従来から皮下免疫療法(SCIT)が行われてきましたが、原因となる抗原のエキスを病院で注射する方法です。完治が見込める治療法ですが、治療に何年も通院しなければならないことや注射の副作用でアナフィラキシーショックをおこすことがあるため、なかなか一般的にできる方法とはいいがたいものでした。
近年になり舌下免疫療法(SLIT)が開発され自宅で、しかも内服という簡便な方法で治療が行えるようになりました。
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アレルギー性鼻炎に対する舌下免疫療法
手術療法ではCO2レーザーによる粘膜焼灼手術をおこなっています。
1回のみの手術で鼻水、鼻づまりが70~90%の方に有効です。
手術は無痛で、術中、術後の出血もほとんどありません。
個人差は有りますが、術後平均して3年ぐらいは調子が良いといわれます。
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アレルギー性鼻炎のレーザー手術について
以前より注射による免疫療法(皮下免疫療法)が行われてきましたが、通院でしか治療できず、また副反応が強かったため、最近では施行している施設が限られています。
近年、錠剤での舌下免疫療法が開発され、自宅で、しかも比較的安全に治療できるようになりました。現在、日本ではスギ花粉とダニの2種類のみが行われています。
当院では2種類とも行っており、血液検査によりスギ花粉症とダニのアレルギー性鼻炎と確定診断された患者さんが治療の対象となります。1日1回舌の下に1分間エキス錠を留置し、その後飲み込むという非常に簡便な治療です。
ひどいアレルギー症状を根治させることができる唯一の治療法です。毎日継続することが必要ですが、試してみる価値のある治療法です。 スギ花粉症やダニのアレルギー性鼻炎でお悩みの方は是非ご相談ください。
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鳥居薬品株式会社の資料より改変
スギ花粉のアレルゲン免疫療法薬(シダキュア)により治療を行うと
スギ花粉の飛散期でも鼻や目の症状の改善や
アレルギー治療薬を減量できることがわかっています。
これらの効果は正しい治療により治療開始翌年のスギ花粉飛散シーズンから期待できます。
スギ花粉症の治療開始時期は6月から11月までです。
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鳥居薬品株式会社の資料より改変
ダニのアレルゲン免疫療法薬(ミティキュア)により治療を行うと くしゃみ鼻水、鼻づまりなどの鼻症状の改善がみられます。 これらの効果は正しい治療により数か月後から期待できます。